動脈硬化は、加齢によるもの、生活習慣の乱れによるもの、過度のストレスが影響するものなど原因が様々です。また、高血圧が動脈硬化を進行させます。最大の原因は、脂質異常症とされます。脂質異常症が、高血圧を引き起こし、動脈の閉塞や狭窄を起こして動脈硬化を進行させてしまいます。
脳動脈硬化症
動脈硬化は、全身で起こり得るとし、身体のどこで起こるかで様々な疾患となります。心臓の場合は、心筋梗塞・心不全・狭心症、腎臓の場合は萎縮腎、脳動脈で起こる場合は脳動脈硬化症と呼ばれます。主に、頭痛・めまい・耳鳴り・不眠・記憶低下などの症状が現れます。治療を行わず放置してしまうと、脳梗塞を起こします。このため、頭痛がある場合は一度医療機関を受診し、脳動脈硬化症が見つかった場合は早めに治療を行うことで、脳梗塞を予防できます。また、脳梗塞の前兆とも言われる一過性脳虚血発作が起こることがあります。この場合、身体の片側の麻痺・手足に力が入らない・めまい・ふらつき・視覚障害・ろれつが回らないなど、脳梗塞と同じような症状が起こります。ただし、24時間経たないうちに症状が解消します。症状はなくなりますが、脳梗塞の前兆で起こることがあるため、なるべく早めに受診してください。
突然の脳梗塞を防ぐために
動脈硬化が進行して起こる脳梗塞や心筋梗塞は、命の危険に及ぶ恐れがあります。突然死を招くことがあるほか、命が助かっても重篤な後遺症が残ってしまうことがあります。重度の脳梗塞の場合、半身麻痺や寝たきりとなるため、これらを予防するためにも動脈硬化の進行を防ぐことが重要となります。動脈硬化や脂質異常症がある場合は、定期的に脳神経外科・脳神経内科を受診して、早期に病変を発見することが大切です。ご自身の脳や血管の状態を把握することで、早期の適切な治療に繋がります。当院では、日本脳神経外科学会専門医による診療を行っております。最も深刻な発作を起こす前の「予防」治療に重きを置いておりますので、気になる症状がある方はどうぞお気軽に当院までご相談ください。
