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物忘れ

物忘れ外来

記憶力は、加齢に伴って次第に衰えていきます。物忘れは、加齢によるもの・認知症の初期症状・脳疾患によるものがあります。加齢による物忘れは誰にでも起こります。しかし、認知症による物忘れは加齢によるものとは症状が異なります。認知症の物忘れは、次第に進行して日常生活に支障を及ぼします。早期に適切な治療をすることで進行を遅らせることができる可能性があります。ただし、加齢による物忘れと認知症による物忘れとは、症状だけでははっきりとした境界線が引けないのも事実です。周囲のご家族や友人などから物忘れ症状を指摘されたら、ぜひ当院までお越しください。当院では、日本認知症学会に所属する脳神経外科専門医による診療を行っています。MRI検査、認知機能評価テスト、血液検査など行い、これまでの経験に基づいて鑑別診断を行い、適切なアドバイスをいたします。早期発見が生活様式の見直しにつながり、その後の認知症の進行を抑えるために重要です。

また将来の認知症発症のリスクについて心配されている方には、MRIによる画像診断に加えて認知機能評価および今後のアドバイスも含めた脳ドックのオプションとして認知症リスク検査プログラム(BrainSuite™️ 自費診療)を用意しています。BrainSuite™️ は、海馬体積の正確な測定によって、明らかな症状が現れる前の健常段階から認知機能の低下リスクを評価・把握することができます。AI解析結果に基づいて、医学的に妥当な予防行動(生活習慣改善)をご提案します。遺伝子検査を含むオプション(自費診療)もありますので、脳ドック・認知症リスク検査のページをご覧ください。


物忘れの原因

加齢による物忘れ

加齢に伴って記憶力が低下することで起こる物忘れです。指摘されることで、忘れていたことを思い出せる場合は、加齢が原因の物忘れです。進行のスピードが非常に緩やかで、訓練などである程度進行を抑えることが可能です。

加齢による物忘れの特徴

  • ご自身で物忘れの多さを自覚している
  • 出来事や体験は覚えていても、細部は忘れている
  • 習慣的に行ってきたことも行えるため、日常生活に支障はない
  • 状況に適切かどうか判断できる

軽度認知障害(MCI)による物忘れ

MCIは、記憶力や注意力などの認知機能に低下がみられるものの、日常生活に支障をきたすほどではない状態を指します。正常な状態と認知症の中間とも言えます。65歳以上でMCIの人の割合は15~25%と推定されています。
MCIの原因で、もっとも多いと考えられているのは「アルツハイマー病によるMCI]であり、 さらに認知機能が低下して認知症に至る可能性もあります。 ただ、すべてのMCIの方が認知症になるわけではありません。早期に対策を行うことで改善がみられたり、発症を遅らせたりできる可能性があります。 認知機能が健康な状態に戻る方は1年で16~41%、一方で認知症に進む方が5~15%いると考えられています。

軽度認知障害(MCI)による物忘れの特徴

  • ご自身で物忘れの多さを自覚している
  • 出来事や体験は覚えていても、細部は忘れている
  • 習慣的に行ってきたことも行えるため、日常生活に支障はない
  • 状況に適切かどうか判断できる

認知症による物忘れ

出来事や体験の細部だけではなく、出来事自体を忘れてしまいます。記憶力だけではなく、理解や思考・学習・計算・判断・言語などの認知能力が低下します。指摘されても忘れていることを思い出せないことが多い場合は、認知症の可能性が考えられます。
高齢化にともない認知症になる方の数は増えており、2025年には65 歳以上の高齢者の約5人に1人である約700万人に達すると推定されています。

認知症による物忘れの特徴

  • 物忘れの多さをご自身で認識がない
  • 体験したこと自体を忘れている
  • 習慣的に行ってきたことができなくなって、日常生活に支障が出てくる
  • 状況に適切かどうか判断できない

認知症を引き起こす疾患には、根治が難しい認知症(多くは変性性の疾患)と根治可能な認知症がありますが、もっとも多いのは脳の中にアミロイドβやタウという蛋白質が沈着して起きるアルツハイマー病です。

変性性脳疾患による認知症(根治が難しい)

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、認知症のなかではもっとも多く、全体の約60%を占めています。男性よりも女性に見られる傾向があります。
脳の中にアミロイドβやタウという蛋白質が沈着して、正常な脳の神経細胞を壊して脳が萎縮していく病気です。記憶をつかさどっている海馬という部分に障害が起きるので、最近の出来事をすぐに忘れてしまうという症状が見られます。進行してくると日付や季節、さらには自分がどこにいるかとか周りにいる人が誰なのかわからなくなります。日常生活での判断能力や理解力も低下していきます。また、周辺症状(BPSD)も見られることも多く、徘徊、攻撃的行動、幻覚、妄想などが伴う場合があり、家族の介護を難しくします。
進行性の病気で根治は難しい疾患ですが、早期に発見して対応することで進行を遅らせることができる可能性があります。

脳血管性認知症

脳血管性認知症は、認知症の約20%を占める病気で、アルツハイマー型認知症に次いで患者数が多いとされています。脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)によって脳の一部が壊れてしまったために、本来の脳機能を失ってしまい起こります。症状は、壊れた脳の部位によって異なりますし、脳卒中を繰り返すごとに段階的に悪化していくことが多いのが特徴です。他の認知症と合併することも当然あります。
脳卒中の原因となる動脈硬化の危険因子、つまり高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などの生活習慣病に気を付けるのが最大の予防となります。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、認知症の約5%を占める病気で、男性に多く女性の約2倍と言われています。アルツハイマー型認知症と異なり、物忘れよりも幻視が初期症状のことが多いとされています。「(いるはずのない)人が帰ってきて部屋にいる」のような、はっきりした幻視を訴えます。
レビー小体型認知症では、レビー小体という神経細胞に出来る特殊なタンパク質が、脳の大脳皮質(人がものを考えるところ)や脳幹(呼吸や血圧を自動調節しているところ)に集まり、神経細胞が壊れていきます。脳血流検査では視覚野のある後頭葉の血流が低下しているのが特徴です。そのために幻視が出やすいと考えられています。
レビー小体は、パーキンソン病でも現れるタンパク質です。そのため、レビー小体型認知症ではパーキンソン病と似た症状も出現します。手がふるえる、動作が緩慢になる、転倒しやすくなる、急にとまれない、などの症状です。
アルツハイマー型認知症と同じく、進行性の病気で根治は難しい疾患ですが、症状に応じて適切に対応していくことで少しでも生活しやすい環境を整えていくことが大切です。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は、脳の前頭葉と側頭葉が萎縮して、他の認知症とは異なる特徴を持つ病気です。前頭葉は「ものを考えるところ」、側頭葉は「言葉や記憶に関わるところ」です。そのため前頭側頭型認知症では、社会性の欠如、抑制が効かなくなる、自発的な言葉が出なくなる、などの症状がゆっくりと進行していきます。発症から平均6〜8年で寝たきりになると言われています。そのため、他の認知症と異なり、指定難病に認定されています。
症状を改善したり、進行を遅くしたりする有効は治療方法はいまのところありません。発症年齢が50〜60歳代ですが、特徴的な症状で周囲からのサポートも困難な症状が多いので家族の負担はとても大きくなります。社会で支えることが大切です。

脳神経外科的な脳疾患による認知症(手術で治せる)

脳神経外科で扱う脳疾患によって物忘れの症状が出現することがあります。この場合は手術によって治療可能です。治療が困難な変性性疾患による認知症(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症など)とは症状だけで鑑別するのは困難ですので、認知症が疑われた場合は、これらの手術で治せる認知症の原因を見逃さないように、MRIによる画像診断が重要です。

慢性硬膜下血腫

軽微な頭部外傷などにより脳と硬膜(頭蓋骨の内側にある膜)の間に被膜を伴った出血が徐々にたまっていく疾患です。高齢者に多く、頭部を打撲したことを本人は覚えていないこともしばしばあります。頭部打撲から3-4週間以上経ってから、頭痛や認知機能の低下、手足の麻痺などが出現して発見されることになります。自然に吸収されていくのを経過観察していくこともありますが、症状がはっきりと出現していれば、局所麻酔で頭蓋骨に指が通るくらいの穴を開けて(穿頭術)、血腫を外に洗い出します。術後の経過は良好で元の生活にすぐ戻れますが、再発することはしばしばあります。

脳腫瘍

良性、悪性いずれの脳腫瘍においても、脳を圧迫することによって認知機能の低下を引き起こします。腫瘍の種類や部位によって治療の難易度は様々ですが、まずはMRIによる画像診断が必要です。

正常圧水頭症

脳の周囲や脳の中の脳室は、髄液という電解質を含んだ液体が満たしています。髄液の量は約150mlとされていますが、1日に約600ml産生されては吸収されています。なんらかの原因で髄液の産生と吸収のバランスが崩れて髄液が過剰な状態になっているのが水頭症です。脳室が拡大しているのが特徴です。脳腫瘍、髄膜炎、くも膜下出血などが原因で起きることもありますが、高齢者で加齢のために生じる水頭症もあり特発性正常圧水頭症と呼ばれます。特発性正常圧水頭症はシャントチューブという細い管を埋め込んで、余分な髄液を腹腔内や頸静脈内へ流れるようにして治療することができます。

早期発見のためにご相談ください

認知機能の低下を進行させないためには早期の対応が大切です。 周囲のご家族や友人などから物忘れ症状を指摘されたら、ぜひ当院までお越しください。MRI検査、認知機能評価テスト、血液検査など行い、これまでの経験に基づいて鑑別診断を行い、適切なアドバイスをいたします。早期発見が生活様式の見直しにつながり、その後の認知症の進行を抑えるために重要です。

また将来の認知症発症のリスクについて心配されている方には、MRIによる画像診断に加えて認知機能評価および今後のアドバイスも含めた脳ドックのオプションとして認知症リスク検査プログラム(BrainSuite™️ 自費診療)を用意しています。BrainSuite™️ は、海馬体積の正確な測定によって、明らかな症状が現れる前の健常段階から認知機能の低下リスクを評価・把握することができます。AI解析結果に基づいて、医学的に妥当な予防行動(生活習慣改善)をご提案します。遺伝子検査を含むオプション(自費診療)もありますので、脳ドック・認知症リスク検査のページをご覧ください。

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