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高血圧

高血圧 高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれています。自覚症状がないまま進行し、知らないうちに 動脈硬化を進めてしまいます。その結果、 心筋梗塞脳梗塞などの心血管イベントや、 腎機能の低下を引き起こす重大なリスクとなります。
だからこそ、定期的な血圧測定と早めの生活習慣改善・治療がとても重要です。

高血圧リスクの高い方とは

※これらが重なるほどリスクは上昇します。気になる方は一度ご相談ください。

高血圧治療ガイドラインによる降圧目標値

合併症がない場合の目標

75歳未満 130/80 mmHg 未満
75歳以上 140/90 mmHg 未満
(脳の主幹動脈に高度狭窄がなければ、130/80 mmHg 未満を目指すこともあります)

合併症がある場合の目標(目安)

※年齢・全身状態・副作用の出やすさなどを総合的に考慮し、主治医と相談のうえで個別に調整します。

家庭血圧の活用

  • 測定は朝(起床後1時間以内・排尿後・朝食前・服薬前)就寝前に座位で2回ずつ
  • 上腕カフの自動血圧計を推奨(手首式は誤差が出やすい)
  • 1〜2週間分をアプリや手帳で記録し、受診時にご持参ください

更年期以降の女性は注意が必要

男性は30代頃から高血圧が増えますが、女性は40〜50代の更年期以降に増加します。閉経に伴う 女性ホルモン(エストロゲン)の減少が血圧上昇に関与するためです。

  • 更年期症状の一つとして高血圧が出ることがあります
  • 動脈硬化の進行が女性でもこの年代から加速しやすくなります
  • 定期的な健診と家庭血圧の記録が特に重要です

仮面高血圧

診察室では正常なのに、家庭では高い血圧となる状態を仮面高血圧と呼びます。見逃されやすい一方で、 脳梗塞・心筋梗塞のリスクが高いことが知られています。特に早朝就寝前に高く出ることが多く、 診断と治療には家庭血圧のデータが不可欠です。

  • 早朝の高血圧は血管イベントのリスクと関連
  • 治療は家庭血圧を基準に目標を設定します

高血圧の治療方法

1. 生活習慣の改善(第一選択)

  • 減塩:1日食塩相当量6g未満を目安に
  • 節酒・禁酒:飲む場合は量と頻度を控えめに
  • 禁煙:動脈硬化の進行を強く抑制
  • 運動:有酸素運動を中心に週150分以上が目安
  • 体重管理:BMI 25未満を目標に(内臓脂肪の是正)
  • 食事:野菜・果物・魚・低脂肪乳製品中心(DASH食参考)
  • 睡眠:質の改善・規則正しい就寝起床
  • ストレス対策:短時間の散歩・深呼吸・入浴など

2. 薬物療法(必要に応じて)

生活習慣改善だけで十分に下がらない場合、あるいは合併症リスクが高い場合は降圧薬を使用します。 患者さんの年齢・合併症・生活スタイルに合わせて選択します。

  • ACE阻害薬/ARB:腎保護・心保護作用が期待
  • カルシウム拮抗薬:血管を拡げて下げる
  • 利尿薬:余分な塩分・水分を排出
  • β遮断薬:脈拍・心負担を抑える(心疾患合併例で有効)

※副作用や相互作用を確認しながら、単剤または併用で最適化します。

まとめ: 高血圧は自覚症状が乏しい「サイレントキラー」です。
家庭血圧の記録と生活習慣の見直しを土台に、必要なら薬物療法を併用して合併症を予防します。気になる方はお気軽に当院へご相談ください。

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