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めまい

めまいとは

めまいめまいの起こり方には、いくつかの種類があります。大きく分けて、クルクルと目が回るめまい・浮遊感のあるめまい・気が遠くなりそうなめまいなどです。また、めまいの原因も、内耳によるもの・内科的なもの・脳疾患によるもの・心因性のものに分けられます。
めまいを主訴に外来を受診される方の場合、約8割は内耳の障害によるめまいです。
脳疾患が原因で起こるめまいは頻度としては1割に満たないのですが、脳出血・脳梗塞・脳腫瘍などによって起こるため、なるべく早く適切な治療を行う必要があります。脳疾患が原因の場合は、命に危険が及ぶものや重篤な後遺症を残すことがあるため、気になるめまいがある場合は、速やかに当院までご相談ください。MRIを含めた検査を行い診断いたします。

めまいの症状

回転性のあるめまい

  • クルクルと目が回る
  • 立っていられないぐらい目が回る

浮遊感のあるめまい

  • 地面がフワフワしている
  • 身体が浮いている感じがする

気が遠くなりそうなめまい

  • つまずいていないのに足元がふらつく
  • 頭がぼんやりする
  • 急に立ち上がったらふらつく

めまいの診察

問診では、めまいの症状について頻度や持続時間・めまいが起こり始めた時期・きっかけ・症状の変化・既往症・服薬中のお薬・症状のお悩みについて詳しくお伺いしています。
めまいの症状以外に、耳鳴りや難聴などの有無・眼球の動きなどを確認します。
問診および神経学的診察に加えて、当院では重心動揺計グラビコーダを導入して診断の補助としています。重心動揺計では健常値データ200人分を内蔵しており、人工知能解析技術によって「健常」・「異常」(末梢性と中枢性どちらがより疑われるか)を自動判定します。
総合的な診察の結果、脳疾患が原因である可能性を除外する必要ありと判断した場合は、MRI検査を行います。

めまいの原因

耳疾患によるめまい

平衡感覚を司る耳に障害が起こることで、めまいが生じます。クルクルと目が回るめまいがある場合は、内耳の障害が原因のことが多いです。めまいで受診されるかたの約8割が内耳の障害が原因という報告があります。


良性発作性頭位めまい症(BPPV)

耳疾患によるめまいの中で約半数を占める疾患です。めまいの分類全体でも30〜40%を占めると考えらています。
頭をある位置に動かすたびに1分前後のクルクルと目が回るめまいを自覚します。ただし、期間については、めまい発作のあとに続く不快感や悪心も症状持続期間に含めて患者さんは訴えることが多いので、1週間めまいが続いているというように表現されることがよくあります。問診での聞き出しかたには注意が必要です。
三半規管に繋がる膨隆部にある耳石が剥がれて三半規管に迷入して発症すると考えられており、特殊な体位変換方法をベッドサイドで行うことによって急性期症状の軽減が図れることがあります。当院でも行っています。時間が経過すると代償機能が働いて回復しますが、再発することもしばしばあります。

前庭神経炎

耳疾患によるめまいの中でBPPVに次いで多い疾患です。前庭神経炎は、激しいめまいで急に始まり、数日から数週間持続します。前庭神経へのなんらかのウイルス感染が原因と考えられています。一部の患者さんには風邪症状が先行することがあります。めまいは数分から数時間以内にピークに達して、どんな頭の動きでもめまいが悪化するのが特徴で、BPPVとは異なる点です。
ほとんどの患者さんは、数週間から数ヶ月の間に後遺症なく回復します。前庭リハビリテーションは回復を早めるとされており、自宅でできる訓練をご指導いたします。

メニエール病

耳鳴りや耳閉感・難聴などの症状を伴うめまい発作を反復する疾患です。内耳にあるリンパ水腫が原因と考えられています。めまいはとくにきっかけがなく発生して、嘔気や嘔吐を伴うことが多いです。持続時間は10分から数時間程度です。数秒や、数十秒程度の短いめまい発作はメニエール病ではないと考えられます。

突発性難聴

耳鳴りや耳閉感・難聴などの症状を伴うめまい発作には、突発性難聴という疾患もあります。突発性難聴では、めまい発作は繰り返さないので、同じく難聴を伴うメニエール病との鑑別ができます。逆に言うと、初回の発作では、メニエール病と突発性難聴とは区別が難しいです。
突発性難聴は、症状が出てから約1週間以内に適切な処置を行わないと完治できないことがあるため、速やかに受診する必要があります。治療は耳鼻咽喉科での専門治療が必要になるので、連携医療機関をご紹介いたします。

脳疾患によるめまい

脳幹・小脳の障害によってめまいが起こります。頻度としては耳疾患によるめまいと比べるとずっと低いのですが、なるべく早く適切な治療を開始しなければ後遺症が残ることがあるので、診察時には常に可能性を考えておかなくてはいけません。主に、浮遊感やふらつき・動揺感などのめまい症状が現れます。脳疾患によるめまいが否定できない場合は、かならずMRI検査を行い危険なめまい症状を見逃さないようにしています。

脳出血・脳梗塞・脳動脈解離・脳腫瘍・脊髄小脳変性症など

浮遊感やふらつき・動揺感などに加えて、真っすぐ歩けない・立っていられない・ろれつが回らないなどの麻痺症状がある場合は、脳出血・脳梗塞・脳腫瘍・脳動脈解離・脊髄小脳変性症などの可能性が考えられます。


持続性知覚性姿勢誘発めまい(Persistent Postural Perceptual Dizziness: PPPD)

近年、提唱された新しい概念のめまいです。めまいの分類の中では、良性発作性頭位めまいに次いで頻度が多い(20〜25%)と考えられていて、これまで原因のよくわからなかった慢性的なめまいの多くがこの疾患である可能性が指摘されています。主な症状は浮遊感、不安定感、非回転性めまいが慢性的に続き、特定の方向や頭位に限らず、立位姿勢や自分が動いたり、動くものやディスプレイを見ることで誘発されます。画像検査や平衡機能検査では明らかな異常が検出できないため診断が難しいのですが、脳における、姿勢制御・空間識・情動に関わる感覚処理の異常が発生機序と考えられています。


前庭性片頭痛

片頭痛の症状のひとつとして生じるめまいです。国際頭痛分類に独立した疾患群として記載されています。頻度は少ないのですが、認知度が低くこれまで見逃されることの多かっためまいとも言えます。
診断基準では、5回以上の中等度から重度の前庭症状の発作が5分から72時間続くこと、現在あるいは過去に国際頭痛分類の片頭痛の診断基準を満たした頭痛があること、前庭発作の半数以上に片頭痛兆候があることとされています。

循環器など内科的要因によるめまい

立ちくらみや浮遊感・ふらつきなどのめまいが起こります。主に、高血圧・低血圧・貧血・不整脈・低血糖などが原因でめまいが起こります。糖尿病などによる低血糖の場合は、めまいの症状を放置すると、意識障害やけいれんを起こす恐れがあるため、ただちに処置が必要です。そのため、めまいの原因となる疾患の治療を行い、適切なコントロールが重要となります。

頸や腰の筋肉の過緊張によるめまい

身体の平衡機能はきわめて複雑です。皮膚の表在感覚や筋肉や腱などからの深部感覚の情報も平衡感覚には重要です。頚椎症や腰痛などの整形外科的な異常を要因とするめまいもあります。

心因性要因によるめまい

パニック障害・不安障害といった心因性の要因でもめまいは起こります。

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